誓い ~アメリカ大統領選挙を経て~

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ここに誓います。
富んでいる国も貧しい国も、結局、深く、悩んでいるのだ。
分断していくのではなく、全体感を回復していく。
その営みは、優しくて本質的で愛があるからこそ、力に押しつぶされないように、したたかにしなやかに進めていく。
自分自身がそうありたい。
そして、そうありたい人を、力強く支援します

トランプが大統領で選ばれたことを、NHKのクローズアップ現代で分析をしていた。
食いついてみた。
昔のゼミの教官である、藤原教授が出ていた。
僕は、藤原教授はバランスのある国際政治学者だと思っている
藤原教授はクリントンが勝つとおもっていた。
そして、彼の現実を直視する言葉の重みを受けながら、
「排他的な、孤立主義という最悪の組み合わせ」
「現実的に意味をなさない経済政策」
「マイノリティ、外国を攻撃する」
「移民の国として成り立っていたアメリカが移民を排斥する」
「ドゥテルテとは違う。核兵器のボタンを持っている」
(うろ覚えのところもありすみませんが)
という極めて、重苦しい雰囲気を感じた。
みずほ総合研究所 欧米調査部長の安井さんは、
企業活動は、先行き不透明な中、保守的にならざるを得ない
という。
やはり、時代認識としては、第一次世界大戦と第二次世界大戦の間の時期のイメージが重なってくる。
世界恐慌ののち、ブロック経済化していき、各国で排他的な動きが増していく。結局、第二次世界大戦につながっていく。もちろん為政者の力はあるものの、それ以上に民衆がその動きを作り出してきている。
トルストイの『戦争と平和』は、ナポレオンが何か大きな歯車の動きの中で、ヨーロッパを破壊し、ロシアまでいき、敗れざるをえなかった、と述べている。
別に、トランプがいなくても、こうした極右もしくは極左の大統領が生れたのだろう。
そういう時代だということだ。
背景は、アメリカでは上位3%が富の50%超を保有している。
そして、教育を受けていない人たちの受ける絶望と諦め、そこからくる、環境に対する底知れない怒り。
この姿は、テロを生み出した貧しい国ではよくみてきた。
それが、世界の超大国でも同じように起こっており、そして、敵を作り出すことで、安息を得る為政者がでてきたのだ。
歴史の歯車は、間違いなく、混乱した分断の方向に動いてきた。
いつから始まったのだろう・・・。
冷戦が終わり、資本主義が勝利したところから始まったのだろうか・・・。
勝利したことによる気の緩みが、傲慢さを生んだのかもしれない。
よくわからないけど。
2016年は、どうにもこうにも、おかしな年だ
EUからの英国の離脱が国民投票で可決された
アメリカで排他的な勢力が明確に力をもった
今まで、見たくなかったが、見ざるをえない水準まできた。
看過できないし、看過したら、絶対死ぬとき後悔する。

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